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zoom RSS JR西新幹線台車亀裂のJR西、川崎重工記者会見について

<<   作成日時 : 2018/03/03 22:27   >>

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 記者会見見てたけど、よく聞き取れなかった。あの会見と示された資料で、記者はちゃんと記事が書けるのだろうか?と思いつつ・・・

 台車亀裂の直接の原因は、『側バリと軸ばね座の溶接部で、側バリ側の平面度が悪く削ることで平面度を出し溶接した。これにより側バリの肉厚が設計下限7oに対し最悪4.7oしかない部分が発生。これにより強度が不足。亀裂発生に至った』

 ということらしい。そして、その削り加工を命じた現場の班長さんが第一義的原因を作ったとされている。確かにこの加工を命じた班長さんは悪いが、それは、加工を命じたことより、

 平面度不良の側バリであることを前工程に打ち上げなかったこと

ではないだろうか。勝手な判断で、自分たちの作業である『軸ばね座の溶接』を仕上げることしか頭になかったようである。
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 記者会見の資料は川崎重工、JR西日本夫HPにあるのでそれをじっくり読んでみた。
 すると、その側バリの平面度がなぜ悪くなったかについてはまだあまり特定していないようだ。
いくつか疑問を書いてみる。

 まず
❶溶接部の側バリ側及び軸ばね座の平面度指定があったのだろうか?

 記者会見と資料には、側バリと座ばね座の隙間を0.5oいかにする、という規定は言われているが、平面度の図面記載については全く触れられていない。記者には聞いてほしかった。

❷側バリの平面度がなぜ悪くなったのか。

 これはネットでいくつか専門家のサイトがあって、推定しているところもあったが、側バリ自体の製造時、二つのコの字型に曲げた鉄板を対面に合わせその接合面を前面溶接するというのだ。これはものすごい溶接の残留ひずみを生む。よって、その後の残量ひずみの除去のための焼きなましが必要だろうが、それができていなかったのではないか?もちろん、曲げ加工が不良だった可能性もある。これは外注品らしい。

❸そもそも、側バリを全面溶接で作るなんて工法は適切なのか?

 これは鉄鋼屋さんではないので、他の作り方を知りませんが、コの字型に8mmの鉄板を曲げて作りさらに全面溶接。それで、平面度を要求する部分を作るなんて、ちょっと工法が不適切のようにも思える。

❹さらに、軸ばね座を4点で溶接するのは適切な設計なのだろうか

 側バリは、車体と車輪の間で、両差をつなぐ構造部品である。それを固定するにはちょっと弱弱しい設計ではないだろうか。もっと縦に溶接するとか、ボルト締めすると華の方が適切ではないか。

などという疑問がわきました。

 さきほどの『班長さん』については会見で

川重の小河原常務は「班長の思い違いで、作業者に間違った指示を出した。加工不良という認識がないので、(不良品の)情報は上に伝わっていなかった」「安全や強度に対する意識はなかったと判断した。基本的な教育が欠如していた」

 などと述べているが、そんな認識でこれまで車両製作していたのだろうか。班長になすり付けているではないかとさえ思うが。本当にそうなら。この現場はどうかしている。

参考資料(冒頭hを消去してます)
JR西日本2月28日会見資料
 ttp://www.westjr.co.jp/press/article/2018/02/page_11962.html
川重2月28日会見資料
 ttp://www.khi.co.jp/news/C3180228-1.pdf
側バリの製造工程動画(ずばりN700系の側バリの製造動画。こんな古臭いやり方で唖然)
 ttps://www.youtube.com/watch?v=4xvGQPLPKpA

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